映画士この1本! チキ・チキ・バン・バン

 

 このコラムは、映画士が、忖度なしにお勧めできる映画を紹介するものです。新しいものに偏っていたり、興行収入に左右されずに一定の価値のあると感じる映画をランキングを付けずにご紹介します。

まず、1本目は「チキ・チキ・バン・バン」です。

本作は、映画007の原作者イアン・フレミングが遺した童話を原作に基づいて製作されました。

(あらすじ)

 2人の子供を持つ生活が苦しい発明家カラクタス・ポッツは、ある日子供の欲しがる歯医者寸前のレーシングカーを、カーニバルのパフォーマンスで稼いだお金で手に入れる。走行時に「チキチキ・バンバン」とエンジン音が聞こえることから、(チキ・チキ・バン・バン)と名付ける。同じころ知り合った社長令嬢のトルーリーと2人の子供と共にチキ・チキ・バン・バンに乗り、チキチキバンバン(チキバンバンチキチキバンバン、オー、ユープリチキバンバン、チキチキバンバン、ウィ、ラビューという有名な曲)を歌いながらピクニックに出かける。浜辺でカラクタスが子供やトルーリーと共に悪党男爵の話をしていると、男爵の船が沖合から近づいてきて、次第に空想と現実が混然としていき...

主な登場人物は、上記4人とカラクタスの父親、悪党男爵と夫人、その配下の人さらいだが、全員の演技が素晴らしい。映画に登場するギミックも凝っていて、007の創作者が原作というイメージもしっかり守られている。純粋にミュージカル映画としてみても高い完成度で、大衆娯楽としての映画の王道をいく作品と言えます。

ちなみに、パリピ孔明のオープニング曲「チキ・チキ・バン・バン」はこの映画に由来していると思われます。


製作:1968年 アメリカ・イギリス合作

監督:ケン・ヒューズ

出演:ディック・ヴァン・ダイク(カラクタス・ポッツ)、サリー・アン・ハウズ(トルーリー)、アドリアン・ホール(男の子)、ヘザー・リプリー(女の子)、ライオネル・ジェフリーズ(カラクタスの父)、ゲルト・フレーベ(男爵)、ロバート・ヘルプマン(人さらい)


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