レパートリーを広げよう 栄冠は君に輝く
このコラムはエンタメ士がいざ選曲する際になかなかレパートリーが出てこないあなたのために、様々なジャンルの比較的歌いやすい楽曲を紹介するコーナーです。
「栄冠は君に輝く」は、全国高等学校野球選手権大会イメージソングとして全国から応募された中から選ばれた歌詞に、「イヨマンテの夜」で著名な古関裕而が作曲をし、伊藤久男が歌唱したものがオリジナルの楽曲である。以来、甲子園大会のテーマ曲として今日に至るまで使われ続けている。終戦わずか3年後の1948年に誕生したにも関わらず、数ある青春・スポーツ応援歌の中でも作詞作曲共に傑出した楽曲である。
高校野球においても、全国数千校のなかから選ばれた約50校のうち、実際には1、2校にしか優勝旗はもたらされないにも関わらず、参加する者皆に栄冠が輝くかのような錯覚をもたらす。
まなじりは歓喜にこたえいさぎよし 美しくにほえる健康 感激をまぶたに刻め等、作詞者の世代を感じさせるフレーズだが、不朽の価値を感じる。当時の感覚だからこそ生まれた名曲と言えるのかもしれない。
発表:1948年
作詞:加賀大介 作曲:古関裕而
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